記事の要点: 目の下の青みがかった色素と肝斑・シミが混在するケースは、一つの機器だけでは改善が難しく、複数のレーザーを組み合わせながら経過を見ていくことが多いです。今回は約2年間にわたり治療を続けた症例を通じて、色素治療の考え方と経過をご紹介します。
目の下の青みと肝斑・シミが同時にある場合、どう診断する?
施術前は目の下の色素沈着と青みがかった色素が特に目立ち、それに加えて肝斑やシミなど複数のタイプの色素病変が同時に見られる状態でした。一種類の色素だけが見えるのではなく、性質の異なる色素が重なって現れているケースだったんですね。
こういう時は同じ方式の治療を繰り返すのではなく、どの色素が一緒に見えるのか、どの部位の色素がより目立つのか、治療の過程で肌がどう反応するのかを一緒に確認していく方が良いと考えています。
今回のケースも、現れている色素の様子を確認した結果、一つの機器だけで全体の色素を改善するのは難しいと判断し、複数のレーザーを併用しながら経過を見ていくことにしました。
治療前後でどんな変化が見られた?
施術前は目の下から頬骨にかけて青みと茶色みが混ざった色素が広く分布し、ところどころにシミ状の色素も見られました。施術後はこの目の下の色素が以前より薄くなり、頬骨や頬に散らばっていた色素も目立ちにくくなった様子が確認できます。
特に施術前の写真では目の下の色素が周囲の肌とはっきり区別できるほど濃く見えていたのに対し、施術後の写真ではその境界が和らぎ、肌全体のトーンもより均一に見えるようになりました。
写真だけを見ると「レーザーを続けて全体的に薄くなったんだな」と思われるかもしれませんが、今回の治療経過はそれほど単純なものではありませんでした。
施術前後の色素の変化
部位 | 施術前 | 施術後 |
|---|---|---|
目の下 | 青みと茶色みが混ざった色素が広く濃く見える | 濃く見えていた色素が以前より薄くなる |
頬骨・頬 | シミ状の色素がところどころ目立つ | 散らばっていた色素の目立ち方が和らぐ |
西面(ソミョン)の肝斑治療とピコシュアトーニングの効果の違い
実際にはどんな治療を組み合わせて進めた?
治療の過程では目の下の青みがかった色素と肝斑、シミの変化を一緒に見ながら複数の治療方法を併用しました。ピコシュアズームパス・フォーカス、ピコトーニング、Qトーニング、美人トーニングをはじめ、ジェネシス、ダーマV、クラリティ、ピコMLA、ディオリデュアルなど様々な機器を治療の過程で活用しています。
局所的に見える色素にはCO2治療を行った時期もあり、トラネキサム酸注射も合計7回併用しました。治療期間が長くなる中で、色素だけでなく肌のトーンやキメも一緒にケアするため、アクアピール、ジュベルックスキン、リジュランヒーラー、レチジェンも時期に応じて取り入れています。
こうして見ると治療法の種類が多く感じられるかもしれませんが、実際は色素の状態と肌の反応を段階的に確認しながら、その都度必要な方法を選んで組み合わせていった結果です。
💡 色素の種類や部位によって必要なレーザーや治療方法は異なるため、一つの方法だけに頼らず経過を見ながら調整することが大切です。
肝斑・色素沈着治療の原理とは?
肝斑や色素沈着の治療は、単純に肌表面を明るくするだけの方法ではありません。肌の中にあるメラニン色素の位置と形を確認し、その色素にエネルギーを伝えたあと、肌がそれを整理していく過程として理解するとわかりやすいです。
まず色素の位置と形を確認します。同じ茶色に見えても、広く広がる肝斑なのか、点のように境界が見えるシミなのか、肌の深いところまで色が透けて見える色素なのかによってアプローチが変わることがあります。そのため色がどれくらい濃いかだけでなく、どの色素がどの部位に一緒に見えるのかを先に確認する方が良いと考えています。
次に色素レーザーが特定の波長のエネルギーを利用してメラニンがある部位にエネルギーを伝えます。この過程で色素を細かい粒子に分解したり、比較的はっきり見える色素病変に選択的に反応するよう治療を進めます。色素の位置や形が違えば、必要なレーザーの種類や照射方法も変わる可能性があります。
最後に肌の回復過程に応じて色素が整理されていきます。レーザーを照射したからといって色素がその場ですぐに消えるわけではなく、エネルギーを受けた色素はその後の肌の回復過程を経て徐々に薄くなる変化を見せ、残っている色素を再確認しながら次の治療方針を決めていきます。
色素の位置・形の確認(広がった肝斑か、境界のあるシミか)
レーザーエネルギーによるメラニンへの選択的な反応
肌の回復過程を経た段階的な色素の変化の確認
色素治療を進める際に気をつけるべき点は?
レーザー治療後は個人差によって赤みや熱感、肌の刺激が現れることがあり、場合によっては色素が一時的に濃くなる変化が起こることもあります。そのため残っている色素の種類だけでなく、以前の治療後の肌の反応まで確認したうえで次の治療方法や強度を決めることが重要だと考えています。
毎日鏡を見ていると、繰り返し目に入る色素はどうしても気になってしまうものです。痛みを伴う肌トラブルではありませんが、視線がよく向く部位に肝斑や色素沈着があると、顔全体よりもその部分ばかりが気になってしまうこともあります。
色素治療は期間が長くなることもあり、目に見える変化が常に同じスピードで現れるとは限りません。だからこそ最初から早い変化を約束するのではなく、現在どのような色素が見えているのかを説明し、治療の過程で変わっていく部分を一つずつ確認しながら進めることを大切にしています。
よくある質問
肝斑や色素沈着の治療は何回くらい必要ですか?
色素の種類や部位、肌の状態によって必要な回数には個人差があります。今回のケースのように複数の治療を約2年間併用しながら経過を確認していく場合もあり、はじめから決まった回数を約束することは難しいです。
目の下の青みがかった色素は普通のシミと同じ方法で治療できますか?
青みがかった色素と茶色みのある肝斑・シミでは、色素の深さや性質が異なるため同じ方法だけで対応するのは難しい場合があります。どの色素がどの部位に一緒に見えるかを確認したうえで、複数のレーザーを組み合わせて経過を見ていくことが多いです。
レーザー治療後に色素が一時的に濃くなることはありますか?
個人差はありますが、レーザー照射後に赤みや熱感とともに色素が一時的に濃く見える変化が起こることがあります。そのため治療後の肌の反応を確認しながら次の治療方針を調整することが大切です。
色素治療中に肌のトーンやキメも一緒にケアできますか?
色素治療が長期間になる場合、色素だけでなく肌のトーンやキメの状態も一緒に確認しながら、アクアピールやスキンブースター系の施術を時期に応じて併用することがあります。
治療の効果はどのくらいで実感できますか?
色素の種類や量、肌の回復力によって変化のスピードには個人差があります。すぐに大きな変化を感じるというよりは、段階的に色素が薄くなっていく経過を確認しながら治療を続けていくケースが多いです。